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小さい会社で働くプログラマの労働時間

今や大企業であれば、残業は積極的に規制されるところもあると聞く。私の先輩の大企業(自動車製造)では、ある時間以降に会社に残ることを禁止され、また、仕事の持ち帰りも禁止されているという。別の同僚(大手銀行勤務)の話では、自分のPCの起動時間がチェックされる仕組みになっており、累計で一定時間以上起動していると、所定の部署からチェックされて上司などに通知が行くようになっている、とのことだ。

こうした規制は、短時間のうちに集中して仕事をした方が効率が良い、という考え方からも来ているかもしれないが、やはり、社員が働きすぎて、体を壊したり、鬱になったり、家庭との関係が悪化することなどを防ぐ意味合いも強いだろう。最近ではライフワークバランスという言葉も出てきている。

企業側にしても、残業時間が多すぎて社内に不満が広がると、最近はインターネットで簡単に内部事情が外に出やすい環境下にあるため、社内外からの評判を意識した体制にする必要が出てきているのかもしれない。

今や大企業は、会社が管理体制をしいて、上司は部下が残業を繰り返さないよう、チェックしなければならないわけだ。

しかし、大企業と言えど競争社会の中にあるので、競合に勝つためには仕事量が物を言うところもある。少し単純な話かもしれないが、同じリソース、能力を持つ企業同士が競争した場合、一人あたりの労働時間が長い方が競争に勝つ可能性が高まるだろう。

上述した僕の先輩や同僚の話を聞いても、結局、仕事を持ち帰っている人が多かったり、自分のPCのイーサネットを引っこ抜いて勤態チェックシステムからの監視を逃れ、所定の部署や上司から何か言われたら、PCが壊れていましたと嘘をつく、などと言っていたので、結局のところ、労働時間は減っていないことが現状のようだ。

それに、そもそもそうした残業規制が徹底されている企業は、まだほんの少数のはずだ。なぜなら、主要都市やおよびその近郊では終電近くまで電車を使っている人がごった返しているからだ。僕の最寄り駅では終電で帰る人が非常に多く、駅から自宅に向かって暗い夜道を歩く群衆を見ると、毎日が祭りのようだ。

一方で、大きな工場などでは、労働時間がわりときっちり決められており、定時にきちんと帰るところが多いようだ。

前置きが長くなってしまったが、それでは、小さいソフトウェア会社では、どうか。まず、小さなソフトウェア会社で、そうした残業規制がある、というのは聞いたことがない。そして、やはりというべきか、

傾向としては残業時間は比較的、長い方だと思う。

さらに、小さい会社は給与体系も能力主義であることが多いため、

残業代が出ることは少ないと思う。

つまり、残業しないように所定の勤務時間内に集中して働きなさい、ということだ。

しかし、企業にもよるが、ずっと残業ばかりの会社もあれば、ある程度の波があるだけの会社もある。僕の会社は、後者、帰ろうと思えば17時にでも帰れるときもある。

プログラマが忙しくなるのは、バグ対応が重なった時や、新製品のリリースやバージョンアップの前だろう。ピーク時は、毎晩のように終電で帰ることになるし、帰れないこともある。

僕の会社では、ソフトウェアのバグ報告が夕方から深夜にかけてくる傾向がある。これは、客先でバグに遭遇したSEや仕事終わりのユーザがが、業務が終わった後でその日のうちに報告してくることが多いからだ。なのでベンダー側のプログラマは、定時に帰ろうというところに、「明日までに調査結果の回答をください」「すぐに直してください」というように緊急の問合せを受けて、帰ることができなくなることが珍しくない。

また、プログラマ自身も、独身の若い男性であれば特に、早くから家に帰ってもすることがないので、そうした仕事をしていた方がいい、と考える人が多いと思う。また、若いプログラマは集中力があるので、プログラミングやバグ修正作業に専念するとあっという間に時間が経ってしまい、定時を気にしない傾向があると思う。

定時が何時だ、というのもあると思うが、正直、僕は今の会社の提示が何時だか、正確には知らない。僕は残業が多い方の人間だが、入社直後から今までの僕の退社時間はおおよそ、20時~22時の間である。別に、定時で帰りにくい雰囲気がある、とかではないし、残業代は出ないので、残業代を稼ごうとも思っていない。

また、小さな会社では、そもそも組織が体系立っておらず、未熟な状態である事が多く、何をやるにしても常に人が不足している状態である。小さな会社は、あったとしても営業部と開発部くらいで、役割担当が細分化されていない。つまり専任者がいない。なのでプログラマが社内のシステムの管理、採用試験問題の作成、新人教育メニューの作成などをすることもあるし、見積書や契約書のフォーマットが洗練されていなければ、プログラマが必要に応じて修正することもある。そして、時間外に取引先やお客さんと飲みに行くこともある。その上、プログラマは自分自身のスキルも磨かなければいけない。

小さな会社にいると、

会社を成り立たせるためには、つまりビジネスを成り立たせるためには、いろんなことを同時並行でやらなければいけない

ということが身にしみてわかる。プログラマなのだからプログラミングに専念したい、と思っても、それでは会社が成り立たない。専念できる体制づくりは重要だが、限界がある。

プログラミング以外の仕事も積極的に手掛けるプログラマは、社内での信頼を勝ち得やすいし、ビジネス自体の理解度が高くなる。そして、往々にして、

プログラミングのパフォーマンスも高い

と思う。なので、小さな会社でプログラマとしてやっていくためには、そうした数々の仕事をこなすために多くの時間を費やすことを厭わない感覚が求められることが多いと思う。

2010年5月16日

(続く)

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コメント

プログラマーになるには、どの言語を覚えたらいいですか?
沢山言語を覚えたほうがいいのですか?

投稿: マメ | 2012年11月 6日 (火) 11時44分

まずは自分が楽しいと感じる言語をやればいいと思います。
それでスマホアプリを作ってもよいですし、学校の課題をやっても、きっかけはなんでも良いと思います。

新しい言語も良いですが、古くても良いと思います。

ちなみに僕はCから入って、今は主にC++を使っています。

言語は、たくさん覚える必要はないと思います。
それよりも、CPU・コアやメモリ、ネットワーク通信がどう動くのかといった仕組みを理解した方が良いと思います。

それが理解できれば、ほかの言語を使う機会があっても、
問題ありません。

投稿: ブログ主 | 2012年11月 6日 (火) 12時44分

ご丁寧な回答ありがとうございます。

私は、Javaから入ったのでJavaを出来るようにします。

仕組みですね。覚えてみます。

投稿: マメ | 2012年11月 6日 (火) 13時10分

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