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成功している会社で働くということ

ここで言う成功している会社とは、その業界のNo.1の会社と、あとは追加投資を繰り返すことなく、定常的に黒字でい続けられる会社のことだ。逆に成功していない会社とは、赤字続きであったり、赤字と黒字を行ったり来たりする状態であったり、資金繰りに四苦八苦するしている会社である。

今まで成功体験を持っていなかったり、負け癖がついてしまっているようなタイプの人は、成功している会社に入る機会があったら入ると良いのではないか。なぜ、そのような提案をするかと言うと、僕が以下のような経験をしたからだ。

僕は大学で、その大学の中でもっともハードと言われる運動部に属していた。創立から100年以上の歴史を持つ部であり、年間の300日を合宿をして練習をする。学校には、その合宿先から通うのだ。夏休みは月曜日以外をすべて練習にあてるので、バイトもできないし、遊ぶ暇もない。なにせ、一番の山場である大学選手権が8月にあるからだ。

そのようなハードな部であることは大学内では知られていたので、その部員たちは他の学生からは一目置かれる存在なのだが、我が部は、そのハードな練習生活にも関わらず、成績は振るわなかった。僕の大学はもともとスポーツが得意な人たちが集まるような大学ではないので、体力がない部員が多かったし、他の大学の部員もやはり合宿をしながら練習をしていたのだ。創立100年余りの歴史の中で、大学選手権や日本選手権で華々しい成績を収めたことがある年はほんのわずかであり、ほとんどの部員は大きな大会に出ても、優勝とは無縁の戦いをしていた。それでも部としての目標は優勝であったり、ベスト8であったりするので、引退する4年生たちはその目標がかなえられずに涙を流しながら引退することがほとんどだった。実際のところは知らないのだが、東大の野球部のようなものだ。

青春と言えば青春なのだが、試合に出れば好成績を収めて部が盛り上がるというよりは、やっぱりダメでした、という結果に終わることが多く、そしてそれでも合宿生活が続くので、合宿所の中はどんよりとした空気がながれることが多かった。

皆、その状態を脱するべく、学生なりに努力するのだが、高校での経験者をセレクションで集めているような有力私大に勝つには、並大抵の努力ではかなわず、また、すでに合宿生活でかなりの時間を練習に費やしているので、どうやったら強くなれるのか、方法がわからずにただ闇雲に練習してしまうこともある。モチベーションも弱いので、考える力も弱い。

特に僕は部の中でレギュラーにもなれなかった。その結果を単なる学生スポーツのそれ、と割りきることができる人はいいのだが、僕は人間性というか人としての能力にまで自信を失ってしまい、いわゆる負け癖がついてしまっていた。

そんな中で僕は、ある小さな会社に入ることができたのだが、そうした大学での経験があったので、それはもう今まで以上に必死で仕事をしなければ生き残れない、と意気込んでいた。

しかし、入ってみると、これはまったく勝手が違っていた。

その会社は、業界No.1に君臨していた。僕は入社するまで、業界No.1であることはうっすら聞いてはいたが、ついていこうと思える社長かどうかだけが会社を選ぶ要素だったため、業界No.1であるかどうかということを会社選びの比較要素にはしていなかった。

しかし、いわゆる勝ち組と言われる組織というのは、こうも違うのか、とカルチャーショックを受けた。もちろん学生スポーツと企業は異なるのだが、組織で戦うということは同じである。それなのに、まったくガツガツしておらず、精神論や根性論が論じられることはまったくなく、そして、業界No.2以降の会社のことについては目もくれず、常に顧客とその先の未来しか見ていなかった。後にNo.2やNo.3の会社の方と話をする機会が増えるのだが、そうした会社の人たちは、会話の中にも、常にNo.1を意識していることが見て取れた。しかし、No.1は、そうではない。

僕は入社後しばらくの間、なぜ、この会社が業界No.1でいられるのか、よくわからなかった。そして良く考えようともしないで、たぶん製品が良いからだろう、と考えていた。なので、入社後、その製品開発を行なう立場になって、製品開発とユーザサポートを一生懸命に行なった。

しかし、ビジネスにおいてNo.1になるためには、いろんな要素が必要なのだ、ということを、数年かけてじわじわと分かりかけてきた。優秀でセンスのある人なら、若くてもすぐにわかるのかもしれないが、僕は真面目だけが取り柄のような凡人なので、すぐになんてわからないし、正直言って今でも、わからない部分が多い。おそらく、それは経営者として体験してみないと分からないことなのだろう、と今は思う。

しかし、少なくとも成功している会社に入ることで、負け癖がついていた頃の考え方から少しは脱却できる機会を得た。負け癖がついている頃は、努力はしているのに、結果につながらない、ということが多いと思う。しかし、真理としては、

努力の量を減らしても結果として勝てれば良いのだ。

そうするためには、

努力が確実に結果に結び付くようにしなければいけない。

しかし、これは簡単なことではない。

これを学力テストに置き換えてみる。学力テストで良い点を取ろうとしたら、どういうアプローチ方法をとれば良いか。
 ① どんな問題が出ても良いように、あらゆる勉強をして準備する。
 ② 学力テストの出題傾向を調べて、勉強する範囲を集中する。

僕は出題傾向を事前に調べるのは邪道であり、学問とはテストで良い点をとるだけがすべてではない、という理想を追い求める考えが子供のころからあったのと、そうした傾向と対策を調べることが苦手だったのもあって、いつも①の姿勢でいた。このせいで、自分は要領が悪いということを自覚していて、かけた時間の割りにはテストの結果が中途半端になることが多かった。しかし、②のような発想の転換ができず、いつも範囲を限定せず、目の前にある問題を解くことの繰り返ししかしていなかった。そのくせ、負けず嫌いな面もあったので、結局、勉強に多くの時間をかけざるをえず、いつも馬力で勝負していた。僕がいわゆる本当の一流大学に合格できなかったのは、こういうところが原因だったんだろう、と思う。

高校・大学レベルの学力テストであれば、出題範囲が決まっているので、①でも、ある程度の結果は出るが、ビジネスに関しては出題範囲は決まっていないことがほとんどだ。そして、問題の解法も明確な正解があるわけではないので、時間をかけた努力が必ずしも結果に結び付くわけではない。僕が大学時代に経験した部活動においても、自分自身の能力の理解ができていなかったので、効率的な練習ができていない面があった。

成功している会社には、必ず、②ができている人がいると思う。自分の経験では、今の社長がそうだったのだが、負け癖がついてしまっていた僕にはそうした出会いがなければ、①をそのまま続けてしまい、結果につながらない努力を続けているうちに口の多い人間になってしまっていたのではないかと思う。また、努力を続けることにより、自力で結果に結び付けられるようになれれば素晴らしいが、その途中であきらめてしまうことも多いと思う。

(続く)

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コメント

ブログ拝見しました。ありがとうございました。
私の会社は、正確・スピード・量が会社の指針です
それと、ミス0を出せと、可能なんでしょうか(?_?)

今は必死に予習のみしています。

投稿: sara | 2010年5月25日 (火) 00時23分

コメントありがとうございます。
正確・スピード・量は、どの会社でも重要な指針でしょう。
顧客視点に立ってみれば、わかりますよね。

ミス0というのも、指針としては当然です。
それも何故かと言われれば、顧客満足を獲得するためでしょう。

職業プログラマは、お客様からお金を頂いて初めて成立します。
そのためには顧客満足が必須です。自分のスキルがそれに
見合わないのであれば、まだ顧客と会社に貢献出来ていない
ということになりますから、様々なスキルアップを行なう必要が
ありますね。

どんなに優秀なプログラマでもコーディングミスはします。
ですので、そのミスを未然に防ぐために個々のプログラマの
スキルアップは必須ですし、組織としてもミスを0にする
仕掛け・体制づくりが重要です。

投稿: ブログ管理人 | 2010年5月25日 (火) 08時33分

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