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小さな会社で働くことのメリット1 経営者の近くにいられるということ

小さな会社で働くことのメリットは、なんといっても、

社長(=経営者)の近くにいられる

ということだと思う。経営者の近くにいられると、何が良いか?それは、

ビジネスの本質を学びやすい

ということだ。

社会人になったら、多くの人が仕事で活躍したいと考えると思うが、その仕事で活躍するためには、そのビジネスの本質を理解する必要があると思う。なぜなら、

ビジネスの本質を理解しないまま努力を続けても、会社の内外からの評価を得られない可能性があるし、自己満足で終わってしまう可能性もある。

ビジネスの本質というのは、末端の仕事をし続けているだけではわかりにくい。例えば、ハンバーガー店でハンバーガーを焼く仕事を続けていても、どうしてそのハンバーガー店が儲かっているのかまでは、わからない。ハンバーガー店が儲かる仕組みを理解するには、ハンバーガーがどれだけおいしいか、ということ以外に、顧客のニーズ、コスト(原材料費や設備費用や人件費)、競合店との戦力比など、さまざまなことを理解する必要がある。

プログラマも同様であり、顧客のニーズや人件費、競合との戦力比などを考えて製品を作らなければ、どんなに効率的で、ユーザインターフェースが優れた直感的なプログラムを作成しても、売れない可能性があり、結果的に社内外から評価されない。

小さな会社の社長というのは、その会社を起業した本人である可能性が高いと思うが、その人と直接接する機会が多いということは、必然的にビジネスの本質を理解する機会に恵まれ、仕事で活躍するための近道になりやすいと思う。

では、社長とそれ以外の従業員には、どんな違いがあるのか?

小さな会社の社長は、自分を評価する人が他にいない。(小さな会社は株主を気にしなくていい)だから、常に会社の外を見て、自分の行動の基準が会社の収支や顧客満足度になる。

逆に従業員の多くは、自分の上司(の顔色)を見る。だから、自分に対する上司の評価が行動の基準となる。上司以上に頑張ろうとする従業員は稀で、基本的には上司のやっていることを真似し、無意識のうちに自分の限界に設定してしまうと思う。

つまり、

経営者は従業員とはまったく異なった視点をもって仕事をしているのだ。

この視点は、普通の人が普通に頑張った程度では身に着かないと思う。

僕や他の同僚のプログラマは、そうしたことを完全に理解しきれず、その視点の違いのせいで、苦しんだこともあった。つまり、自分ではすごく良いアイデアだと思うことを思いついても、会社の利益につながらないものが多かったし、どんなにソフトウェアの最新技術を勉強しても、優れたコーディングスタイルやコーディングスピードをアピールしても、会社の売り上げに貢献できなければ社長は評価しなかったし、達成感もなかった。

つまり、従業員プログラマは、プログラミングを勉強する以外に、ビジネスの本質を理解する必要があり、理解できなければ、従業員プログラマは、頑張っても頑張っても評価されない、というジレンマにすら陥ってしまうことがある。

経営者の視点を持って働くことの重要性を説いている書籍などはたくさんあるし、自分の給料がどこから来るものなのかを理解していれば、至極当たり前のことなのだが、特に経験の浅いプログラマは、こうしたことに気付いていないことが多いと思う。

社長は、そうした技術的なところは

市場が要求するタイミングで即座に提供できる程度のものがあれば良い

と考え、それ以上のものや、関係ないスキルをいくらアピールされても、嬉しそうにするかもしれないが、本質的には、ほとんど興味を示さない。もちろん経営者としては技術力が高い従業員が好きなので、ある程度の人数は会社にいてほしいとは思っているが、実際に社員としてどれくらい評価するかは、別問題だと思う。

また、小さな会社であれば、直属の上司が社長であることが多く、社長と話す機会が多くなる。そうすると、早い段階で自分の間違いを指摘されることもあるし、ちょっとした会話の中から社長と自分の考えの間のギャップを見つけやすくなる。

皆さんの中で、小さな会社の社長と話をする機会があった方の中で、全然会話が成立しにくい、予想もしない回答が返ってくることがある、という経験をしたことはないだろうか?

僕は自分の会社の社長と話す時、いつもそうしたことを感じてきたのだが、最初は、「人生で起業をしてしまう人の頭の中と言うのは、そうでない人の頭の中とは、全然違うのだ。」「宇宙人みたいな人だ」と結論づけることがあったのだが、最近は、それは違うのではないか、と思いつつある。

それは、社長というのは、常に先読みをしているからではないか、と思う。会社の利益のことを考えたら、先読みをする必要があるのだが、

成功している社長ほど、先読みする量が半端ではない

と思う。

そうすると、先読みなんかせずに目の前の業務のことばかり考えている従業員とは、知識の量や考えていることがまったく違うので、会話自体がかみ合わなくなってくるのではないか、と思うのだ。

この間、この社長から言われた面白いことがあったのだが、それは、この社長自身が、より成功している会社の社長と話をしたとき、「私の話は全然聞いてもらえなくて、会話が全然かみ合わなかった。宇宙人みたいな人だった。」と言っていたのだが、その話を聞いて僕は「僕はいつもあなたと会話していて、そう思ってますけど。」と心の中で思った。

つまり、より成功している人は、より先読みをしているのであり、その差が会話の不成立に寄与しているのではないか、と思った。

そうした会話の不成立は、すなわち自分の考えとビジネスの本質のギャップを表していることが可能性があり、そうした経験が身近にできるということは、小さな会社で働くことの大きなメリットだと思う。

(続く)

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