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入社初期のプログラミング能力

僕がその会社に入る前、開発者は4人いたのだが、いろいろと事情があり、そのうちの3人が次々とやめていくことになった。ちなみに、残りのもう一人の開発者は社長だ。なので、僕が入社した直後の開発者は、社長と僕と僕と同期入社のA君の3人だった。

A君は僕と同い年だが、C++のレベルは僕と同じくらいか、少しだけ上という程度で、開発経験はまったくなかった。

この状況は、普通の会社ならものすごいことかもしれない。それまでいた主力の開発者がいなくなってしまい、それまでの引き継ぎもほとんどない状態で開発体制が一新されてしまった。

僕は、「ブラック会社に勤めてるんだが もう俺は限界かもしれない」という本を読んだことがあるが、体制の変化という意味では、その本のそれと比べて勝るとも劣らない状況だったと思う。

しかし、社内の雰囲気は、驚くほど良かったと思う。

悲観的な空気はなかった。いや、僕が新人すぎてわからなかっただけかもしれない。

そういうわけで、

入社していきなり、開発やバグ対応を担当することになった。僕はこれが非常にうれしくて、なんてラッキーなんだと思った。

なぜなら、先輩社員がいるせいで、開発に加われるのはいつになるんだろう、と思っていたのだから。

だが、実際にバグ対応をするにあたって、ちょっと面喰ってしまった。

製品のソースコードを読んでみるのだが、まったく読めない。

それは当たり前だった。

僕は、C++のアロー演算子(->)の読み方すら知らなかったのだ。

僕は入社までの間、遊んでいたわけではないのだが、なぜ、こんな状態で入社してしまったのか、今でも不思議に思っている。自分なりに勉強したつもりなのだが、まったく役に立たない。学生とは、所詮、こんなものなのかもしれない。

ちなみに、僕が大学生のころ、情報系の学部ではなかったので、プログラミングに関する授業は受けたことがなかった。まだ、インターネットがようやく使えるようになったくらいの時代で、そうした授業も、情報系の専門の学部でなければ# 存在しなかった。なので、ソートなどのアルゴリズムは、自力で勉強していた。今の学生なら、それこそ高校でも、プログラムの基礎は教えてくれると思う。だから、アロー演算子が分からないなんて、今は考えられないのではないだろうか。

正直、まったく手が出せなかったので、開発者ではないが、プログラムがかろうじてわかる先輩社員にアロー演算子の使い方について、教えてもらった。

しかし、僕が人からプログラミングを教えてもらったのは、これと、あとほんの2つか3つだけで、あとは自力で勉強した。その後からは、それはもう、かなり勉強した。当時のことは、ほとんど記憶していないが、書店で売られているプログラミング関係の本は、ほとんど目を通した。僕は今、10年目になるが、プログラミングに関する本は、少なくとも100冊は読んでいると思う。(あとで機会があれば、良著をご紹介できれば、と思う)

また、僕はC言語に関しては、ある程度、経験があったので、プログラミングそのものに関しては、それなりの基礎ができていた。あとはC++に関するすべての基礎、STL、MFC、Win32API、COM/ATLの本で、読んだことがない本を見たら、全部購入して読んだ。

それは苦痛とかではない。楽しい、というのも違う。

プロになるためには、読まなければいけないんだ

という思いが強かった。また、当時は会社自体がのんびりしていたので、仕事自体の負荷は、今ほど多くなかったのもラッキーだった。会社帰りに喫茶店によって勉強する、というのを覚えたのも、この頃だった。

(続く)

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コメント

最近、このブログをスゴく注目しています。

投稿: chino  | 2010年6月 6日 (日) 19時17分

はじめまして。
こちらのブログを偶然見つけたのですが、
気が付くと熱中して読んでいました。
お話の切り口が面白く感じました。

自分は、これからプログラマーへ転職をしようとしています。
また、訪れたいと思います。

投稿: 森のプーさん(雄) | 2010年7月14日 (水) 02時03分

コメントありがとうございます。
この数週間は記事を追加しておりませんが、
もうしばらくしましたら、また追加いたします。
プログラマへの転職が成功すると良いですね。

投稿: ブログ管理者 | 2010年7月14日 (水) 10時02分

亀レスです。トラバ有り難うございます。

私もプログラマ崩れの人間ですが、

プログラミングは、身体知かもしれません。

沢山のプログラムを書くことで身に付くことは言葉で
教えることができないものが沢山ありますね。

投稿: hachirokko | 2010年7月19日 (月) 13時50分

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