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偶然に理想的な小さい会社に出会う

実は、前述したベンチャー企業の面接の時、興味を持っている会社がもう1つあった。その会社は当時、7人くらいだったと思うが、パッケージソフトを作っている会社だった。

その社長と出会ったのは、本当に偶然だった。研究室の新入生歓迎コンパに、この会社の社長がOBとして参加してきたのがきっかけで、就職活動とは関係ないところで知り合った。学生生活を共にするほど歳は近くなく、僕より一回り歳上だ。

その社長も、新しい社員を求めて、コンパに顔を出していたとは思うが、その後、その社長と仲良くさせていただくことができ、会社のことをいろいろと教えてもらった。

学生が小さい会社を見つけるのは難しい、というのは前述したとおりだ。今ではそういうサービスももしかしたらあるかもしれないが、就職斡旋会社からは、数人規模の会社を紹介してもらうのは、難しいと思う。前述したとおり、

小さい会社は新卒採用にコストをかけようとしないことが多いからだ。

そうなると、どうやって小さな会社を見つけるか。

それは、

自分の知り合いのネットワークを使うとか、自分の足で捜し歩くとか、そういう地道な努力か、あとは僕のように何かの縁に頼るしかないと思う。

インターネットの就職斡旋会社だけだと、やっぱり大企業か、ある程度の規模の会社の情報に限られると思う。

僕はその社長と何回か酒を飲んだ。そして、仕事で成功するために自分がどんなことをしてきたのか、と言う話を何回も聞いた。(その社長は酔うと何回も同じ話をする) 学生にとって、社会人の話を聞くだけでも貴重なのに、自分で起業して会社を経営し、そして成功している人の話はもっと貴重だ。

そして、その話を聞くうちに、その社長と会社に強い興味を抱くようになっていった。また、こちらの社長も、幸運なことに、僕のことをある程度、気にいってくれたようだった。

そして、何回か重ねた飲み会で、この社長が帰ると言って店を出た後、僕は反射的に、この社長を追っかけて行って、「僕を雇ってみませんか」みたいなことを言った。そうすると、この社長は、「あぁ、君なら高給取りになれる」みたいなことを言ってくれた。これが内定だった。

つまり、何度か重ねた飲み会が、面接代わりだったわけだ。

その後、前述したベンチャー企業の面接に行き、この社長とその社長とを対比したのだ。当時、明確に「対比しよう」と思っていたわけではないが、今思うと、小さいほうの会社に入ることに対する自分への確認をしたかったのかもしれない。

結局、大学の先輩の会社への入社を決めた。

大学の先生からは、

そんな小さな会社に行って、将来への不安はないのか

と聞かれたが、不安は微塵もなかった。

僕は普通の学生に比べたら、エントリーシートを申し込んだ企業の数は圧倒的に少ないと思うし、面接を受けた回数も、絶対的に少ないと思う。しかし、これ以上の会社は見つからない、という実感があったので、そこで就職活動をやめた。

同期の学生は、まだ就職活動を続けていたが、毎日のように面接に行って、たまに研究室に帰ってくるたびに、溜息をついてダメだった、と言っていたので、相当苦労しているように見えた。自分のやりたいこと、入りたい会社のイメージが絞れていない人ほど、内定をもらうのに時間がかかっていたように思う。しかし、そうした友人からしてみれば、僕が全然聞いたことがないマイナーな会社に早々に就職が決まっているのを見て、なんだかよくわからない道、適当な道を選んだだけだ、と思われていたかもしれない。

また、僕の大学は内部推薦の数が豊富だったので、そうやって会社を絞れなかった学生も、最終的には、誰もが聞いたことがある大企業に就職して行った。僕は、その様子を見て、日本を背負ってたっているはずの大企業が、そうした学生を安易に採ってしまって大丈夫なんだろうか?と心配すらしてしまった。

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