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はじめに (小さな会社でプログラマとして働くということ)

このブログにアクセスした皆さんは、これからプログラマになろうとしているか、すでにプログラマとして働いているか、のどちらかでしょう。

プログラマについての書籍はたくさんありますが、一言にプログラマと言っても、様々な業界、ビジネスがありますし、すでにプログラマであるという方でさえ、他の業種のプログラマが、実際のところ、どのような仕事をしているのかは、知らないところが多いと思います。

また、大企業で働くのと、小さな企業で働くのとでは、その後に経験することが
まったく異なります。

私は社員数10人程度の会社で10年ほど、プログラマとして働き続けてきていますが、その間、小さな会社であるからこその、非常に良い経験をする機会に恵まれました。プログラマにとって、小さな企業で働くことは、実に良い選択肢の1つである、と言えると思います。

もちろん、人によって、大きな企業で働いた方が幸せを感じる人もいます。また、小さな企業といってもさまざまです。同じ企業ですら、人によって感じ方は様々かもしれません。

ですが、私は、このブログで、

小さな企業で働くということも検討してみたらどうでしょうか?

ということを提案してみたいのです。

そこで、このブログでは、1例として私が小さな企業でプログラマとして経験した出来事や感じたことをまとめ、これからプログラマになろうという人や今現在もプログラマである人に、なんらかしらの参考になれば、幸いだと考えています。

また、このブログで書くことはあくまで一例にすぎないので、以下のようなブログも参考になるのではないかと思います。

大きな会社と小さな会社のどっちで働くべきか迷っている人へ

小さな会社で働くという事

また、プログラマについて興味のある人であるなら、「プログラマ35歳定年説」という言葉を聞いたことがあるはずです。簡単に言うと、プログラマとして現役で働けるのは若いうちであり、その後は管理職になるか、他の職業に就かなければいけない、ということです。私は、今年でその35歳になります。このブログでは、その辺りについて、実際のところはどうなのか、ということも、実例に基づいて、触れていきたいと思います。

このブログでは、最初は時系列に沿って、私がどのようにして小さな会社でプログラマとして働くことになったのか、というところから、書いてみます。

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就職活動であわただしくなった頃

僕はその日、大学の研究室のソファーで目を覚ました。同期の学生の多くは、まだ研究室に来ていない。おそらく就職活動で、企業を回っているのだろう。

僕の大学は、大手の上場企業に内部推薦で会社にいく人が多かった。
内部推薦に頼らない場合でも、ほとんどの人がやはり大手の上場企業に的を絞って就職活動をしていた。

「どうして、みんな大手企業に行くのだろう?」

僕は不思議でならなかった。

みんな、つい最近まで、社会に出ること、会社で働くことなんて、少しも口にしていなかったのに。つい最近まで口にしていたのは、ゼミの準備が大変だ、とか、ゲームのはなしとかばっかりだったのに。

就職活動の時期が近付くと、やれソニーだ、やれNTTだ、やれIBMだ、と急に口々に知っている企業の名前を出してエントリーシートをせっせと出していた。

もちろん、きちんと考えて、そうした大企業を選択している友人たちもいた。そうした人たちは、その大企業で研究職を続けたい、というのが主な理由だった。

しかし、そうでない多くの友人たちは僕にとって、

 就職先=大企業

とあまりに短絡的に結びつけているように見えた。

一部の友人たちは、働くということを考えているんじゃなくて、有名企業の仲間入りをしたいだけなんじゃないのか、とも僕は考えていた。

対する僕も、働くことに関して、真剣に考えていたわけではない。来年の今頃は、大学院を卒業しなければいけないが、その先はどうするか。これと言ってしたいこともない。ぼんやりと先のことを考えているだけで、具体的に何をしたいのか、イメージできない。

大企業に入る、というのは、初めから選択肢としてなかった。僕には、

大企業で働いたときのデメリットが大きすぎる、

と考えていた。

1つは、出世争いだ。出世争いほど、無駄なものはない、と思っていた。同期であっても、そこで役職に優劣がつき、周りから何かと噂される。あの人は同期でトップだ、とか、最後だ、とか。常に意識しながら、仕事をしなければいけないのが面倒だ。それだけで気疲れする。

例えば、自分の知っている先輩は、学生時代も目立っていたので、おそらく会社に入ってからも仕事に一生懸命だったと思うが、あるとき、人事異動があったらしく、その際、

「あー、出世コース外れたー。」

と言っている、というのを耳にしたが、それってどういうことなんだろう、と思っていた。

また、やる気があっても、ポストが限られているわけだから、本当にやりたいことがあっても何年も待たなければいけなかったりする。顧客のために仕事するのが会社であって、やりたいことができるポストを得るためにエネルギーを費やしたりするのは、無駄のように思えた。そんなことをしているうちに、やりたいことを忘れちゃうんじゃなかろうか?

あとは、派閥争いとか、合わない上司の下についた場合とか、希望しない部署に行くかもしれない、とか、会社側の都合で転勤があるとか、大企業に行きたくない理由がいろいろあった。

周りの友人は、大企業は安定しているから良い、とも口々に言っていたが、当時であっても大企業は結構倒産していた。山一証券とか。先々を見たら、安定しているなんて、絶対に言えないのに、と思っていた。

そうすると、僕には就職、という選択肢に具体的なイメージは持てないので、消去法で、

「じゃぁ、博士課程に行こう」

と考えていた。

博士課程なら、まわりからとやかく言われないし、やりたいこともできるだろう。その間に、やりたいことも出てくるだろう。

(続く)

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就職を決意するも、小さな会社は見つけにくい

けれども、今やっている研究で博士課程に行ったら、当然、その分野での仕事をしなければいけない。自分がその当時やっている分野は、わりと好きな方だったが、仕事にしたいほど好きにはなれなかった。もっと別なものがあるように感じていた。

「う~ん、どうしよう。」

ソファから天井の蛍光灯を見つめる。

「よし、博士課程は、やっぱりナシだ。就職しよう。」

割りとあっさりと決断できた。そして、

自分にあった小さな会社を探そう、と心に決めた。

しかし、小さな会社を探すのは難しかった。普段からビジネスに興味があるわけでもなかったから知っている会社の数なんて、たかが知れていた。やっぱり、大企業の名前しか知らない。

まずは、自分が好きな業種、職種で会社を探してみる。自分は、大学の3年くらいから
プログラミングをやっており、

「プログラミングって、なんかいいな」

と思っていた。やるなら、プログラミングの仕事をしたかった。小学生の低学年の頃から
地元のゲームセンターに入り浸っていたので、それが影響していたかもしれない。

しかし、ゲーム業界はダメだと思った。ゲームのプログラマをやるには、もっと小さいころから経験を積んでなければダメだ。中学生のとき、友達がMSXや、NEC-PC98を持っていたが、あれぐらいの頃から趣味でプログラミングをやるくらいの経験がなければ、ゲーム業界では勤まらないだろう、と思っていた。僕は、授業や趣味で本を見ながらC言語をやるくらいのレベルだった。

# 後になって、こんな方もいらっしゃるというのを知りました。

# ダメプログラマーの駄目駄目成長期

また、やるなら娯楽関係ではなく、ビジネス寄りのソフトをやってみたい、という気持ちもあった。とはいうものの、ゲーム以外のプログラミングの仕事と言っても、どんなものがあるのか、良く知らなかった。

そういう状態で、何日かインターネットで企業を探した。

確か、リクルートなどの学生向けのサイトを使っていたと思う。自分のプロフィールを登録すると、それに合いそうな企業を紹介してくれるというものだ。今でも一般的なものだろう。

自分の中で考えていた小さな会社と言うのは、社員数が数人~50人程度を想定していたが、こうした就職斡旋会社の案内には、そこまで小さな会社は存在しなかった。

社会に出てみれば、それは当り前のこととして理解できるのだが、就職斡旋会社を使うには、企業側にもコストがかかる。小さな会社は、コストを最小限に抑えたいので、そうした就職斡旋会社を使わない。というか、そもそも新卒を毎年採らない。当時は、そんなこともわからなかった。

なので、自力で探すしかなかったが、そう簡単には見つけられなかった。インターネットが使えたとはいえ、小さな会社というのは、やはり露出が少ない。自分も業界を絞り込んでいなかったので、探し方も漠然としたものだった。

そんな中、起業して間もない2名の会社というのを見つけて、面接までしてもらったが、求めている人物とは認められなかったらしく、その後につながらなかった。

これも後になってわかったことだが、

小さな会社は即戦力を求める。育てている時間はないのだ。だから中途採用を好む。

当時の僕のプログラミングのスキルは低かったので、認められなかったのは自然なことだった。

仕方がないので、それまでに見つけた、数十人から数百人程度の中小企業の会社説明会や面接に申し込んだ。

また、そこでは、一応、大企業の工場見学も申し込んだ。これは、就職が目的ではなく、社会勉強のためだった。大企業の工場を見たり、話を聞いたりすることは、のちのち役に立つように思えたし、もしかしたら、自分は大企業に対して、大きな思い違いをしていることに気付くかもしれない、とも思っていた。

(続く)

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大企業の工場見学に行く

就職活動中、社会勉強のために、いくつかの大企業の工場見学に行った。

その工場は、山の中にあり、バスで行った。工場の中に案内されると、一人のリクルートスーツを着た学生が来客室で待たされていた。今日の工場見学は、彼と僕の二人だ。

来客室で待っている間、彼は僕に、就職活動に関する不安を訴えてきた。就職活動に関して何も準備ができていない、というのだ。「それはみんな同じでしょう」みたいなことを返事したが、話の中で、

彼が東大生だ、ということがわかった。

しばらくすると、担当の方が控室に入って来て、工場を案内していただいた。工場で長く勤務している人らしく、作業着を着ていて、歳は30代後半くらいで、恰幅が良かった。その後、さきほどの来客室に戻って、その担当の方と東大生の彼と僕の3人で、支給していただいたお弁当を頂いた。

お弁当を食べながら、その担当の方から「どうだった?」と質問された。すると、東大の彼は、僕に話した時と同じく、やはり就職活動しはじめたものの自分は準備不足で、自分がどうしたいのかもまだ迷っている、と素直に告白していた。

就職活動中の身で、そんな弱気の態度で接してしまったら、採用に不利になるだけなのに、この人はどうしたいんだろう?と思ってみていた。

僕は、そもそもその企業の入社する意思はなかったので、工場や仕事について、純粋に疑問が思ったことを質問した。そして、

「やりたいことはどれくらいやれますか」

みたいなことを質問した。その担当者の方からは、

「やりたいことをやるには、周りを納得させないといけないし、やりたいことを言う前には、いろいろと勉強しなければいけないことがある」

というような回答を頂いた。まだ入社もしていないのに、生意気なことを言うな、という
メッセージも含まれていたかもしれない。

前述したとおり、僕の性根はアンチ大企業だったので、言葉や態度に多少、生意気さがあったと思う。それは自分でもわかっていたが、そんな生意気な自分でも受け入れてくれるくらい、懐が深い企業を探してもいた。(今思うと大変扱いづらい学生だったと思う)

そんなこんなで会話していると、当然、所属大学はどこか、とも聞かれるわけだが、東大の彼が自分の出身大学を告げると、

その担当者の目の色を明らかに変わったのが分かった。

質問は、東大の彼に集中し始めた。

自分の所属大学は、難関校の部類に入るのだが、東大ほどではない。東大とタイマンが張れるのは、日本では京大だけだ。僕は京大は受けたが落ちてしまっていた。

僕はその担当者の態度の急変を見て、「あぁ、やっぱりそうなんだ」と思った。

その日の東大の彼は、はっきり言って、求職者としては良いところはなかったと思う。
見た目の血色はよかったが、就職に対して不安を訴えるだけで言っていることは弱弱しかった。対して僕は、その企業に入る気はなかったが、働くことに対して、真剣に考えていたつもりだったし、鋭い質問も浴びせて、「お、こいつは」と思わせたつもりだった。

しかし、やっぱり大企業の人は、そうした積極性よりは、学歴の比重が大きいのだ。
(一般論ではないと思いますが、当時の僕はそう感じました)

もちろん、その東大の彼が、その会社に入ったかどうかは知らない。万が一、入ったとしても、結局のところ、東大に入るくらい優秀なのだから、いい働きをした可能性は高いと思う。

しかし、僕のような考えをした人間は、やっぱり大企業には合わないんだ、ということが改めて確認できた。

僕は、改めて自分の感じていることは正しかったと思って、その工場を後にした。

(続く)

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合同会社説明会に行く

就職活動を始めてからの数週間の間、前述した活動以外では、合同説明会などにも参加した。

合同説明会には、比較的規模の小さな会社もブースを出展しており、小さな会社を探している自分としては探す手間が省けて都合がよかった。会社の製品やビジネスモデルもすぐにわかる。

そして、もう1つ都合が良い点があった。

それは、その会社の人が直接説明しているので、その会社の雰囲気が良くわかる、ということだ。

例えば、ブース内で着席して、プレゼンテーションを待っているときに、その社員の準備の仕方や態度などが参考になるとだ。いくら気合いの入ったブースを作ったり、アピールをしても、

その準備中の社員の態度で台無しになってしまうことがある。

ブースにいる社員の様子が会社の全てではないのだが、入社後に同僚となる人だと考えれば、一緒に働きたい社員が多いかどうかも、すぐに想像できる。

例を挙げると、プレゼンテーションの準備をしている若い社員が、ブースに来た上司か知り合いからの挨拶に対して、

「いやぁ、かったるいですよ」

と返事をしているのを見て、僕はすぐに席を立ってブースを離れたりしていた。これから社員になろうかという人たちを前に、そんな態度でいる人がいる会社には、入りたくないからだ。

合同会社説明会では小さな会社を見つけることはできたが、自分に合う会社というのは、なかなか出会わなかった。

(続く)

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面接で社長をわざと怒らせてしまう

そうやって就職活動を続けた結果、ある1つの会社に興味を持った。

当時のその会社の人数は、80人くらいだったと思う。理想の規模より大きかったが、その業界ではその名を轟かせていたベンチャー企業だった。

学生にも非常に人気があり、その年は、募集人員30名に対し、6000人程度が申し込んでいたらしい。やっていることも新しく目を引くものだし、社員の平均年齢が20代というのも良かった。面接の準備にあたる社員の方々の緊張感も良かった。

その日は集団面接の後、個別面接に移った。これが最終面接らしい。採用担当官は、30代くらいの男性で、落ち着きがあり、社長の片腕、という感じで、頭が良さそうだった。

僕は相変わらず面接のときは、会社が僕を見るんじゃなくて、完全に、僕が会社を見るつもりで行っていた。

だから、疑問に思ったことはすべて質問しようと思っていた。

最終面接であっても、その会社では社長面接はなかったのだが、会社の本筋は社長に聞かないと分からないと思っていたので、面接の最初で、その担当官の方に、社長と話をすることはできないのか、と聞いた。

その会社は、最先端のベンチャー企業のオフィスということで、広いフロアのはじっこに、ガラス張りのかっこいい社長室があり、社長がそこで仕事をしているのは、僕らが面接をしているところからでもわかったのだ。

担当官の方の回答は、できない、ということなので、この担当官の方にいろいろと質問した。しかし、面接を進めていくと自然と熱くなってしまって、その担当官の方が「ちょっと社長を呼んで来る」と言って呼んで来ていただいた。

その社長のことは、インターネットでも知っていたし、著書も読んでいたので、少しは知っていた。僕は、自分の疑問を率直に社長に聞いてみた。

残念ながら、実際に何を質問したのか、もう、良く覚えていない。

しかし、たいしたことではないのは間違いない。なぜなら、学生が言うことなんて、たかが知れているからだ。どんなに優秀な学生であっても、それは仕方のないことだ。社会経験が決定的に不足しているから、言うことは的外れになるのだ。

言えば言うほど、熱くなればなるほど、的外れになる。僕は、今の会社の採用もやっているので、それがすごくよくわかる。しかし、それでいいのだ。面接官は、その人がどれだけやる気があるのかを見たい。

ただし、熱いだけでもダメだ。口先だけではダメで、与えられた環境の中で、いかにベストを尽くす人間なのかを、自分の経験をもとに示す必要がある。

それが分かっている求職者は、新卒、中途に関係なく、強いと思う。

その社長は、急な呼び出しにも関わらず、僕の質問に答えてくれた。しかし僕は、その社長の1個1個の回答の正しさよりも、この社長がどれだけ懐が深い人なのかを見ていた気がする。すごく失礼なことなのかもしれないが、自分の質問なんて、たいした意味はないことはわかっていたし、何よりも、

入社後、その社長を信頼してついて行くことができるかどうかを確かめたかったのだ。

なので、最終的に、これまた失礼なことなのだが、1つ、この社長を試してみようと思って、無茶な質問をしてみた。

もちろん、その面接の流れの延長上の質問なのだが、「アメリカがやっているような株主優先の経営ではないとは言いながら、結局、株主を優先しているじゃないか」みたいなことを言った。いや、もっと抽象的で、わけのわからない質問になっていたかもしれない。何か、幕末の話も混ぜてしていた記憶がある。いずれにしても、今考えても、結構失礼な質問をした記憶がある。その会社が実際にどれくらい株主を優先しているかなんて、知らなかった。

案の定、その社長は気分を害してしまった。無理のない話だ。面接の最後で、担当官の方に、冷静になりなさい、と言われてその会社を後にしたことを覚えている。

だが、その数日後、この会社から内定を頂いた。

(続く)

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偶然に理想的な小さい会社に出会う

実は、前述したベンチャー企業の面接の時、興味を持っている会社がもう1つあった。その会社は当時、7人くらいだったと思うが、パッケージソフトを作っている会社だった。

その社長と出会ったのは、本当に偶然だった。研究室の新入生歓迎コンパに、この会社の社長がOBとして参加してきたのがきっかけで、就職活動とは関係ないところで知り合った。学生生活を共にするほど歳は近くなく、僕より一回り歳上だ。

その社長も、新しい社員を求めて、コンパに顔を出していたとは思うが、その後、その社長と仲良くさせていただくことができ、会社のことをいろいろと教えてもらった。

学生が小さい会社を見つけるのは難しい、というのは前述したとおりだ。今ではそういうサービスももしかしたらあるかもしれないが、就職斡旋会社からは、数人規模の会社を紹介してもらうのは、難しいと思う。前述したとおり、

小さい会社は新卒採用にコストをかけようとしないことが多いからだ。

そうなると、どうやって小さな会社を見つけるか。

それは、

自分の知り合いのネットワークを使うとか、自分の足で捜し歩くとか、そういう地道な努力か、あとは僕のように何かの縁に頼るしかないと思う。

インターネットの就職斡旋会社だけだと、やっぱり大企業か、ある程度の規模の会社の情報に限られると思う。

僕はその社長と何回か酒を飲んだ。そして、仕事で成功するために自分がどんなことをしてきたのか、と言う話を何回も聞いた。(その社長は酔うと何回も同じ話をする) 学生にとって、社会人の話を聞くだけでも貴重なのに、自分で起業して会社を経営し、そして成功している人の話はもっと貴重だ。

そして、その話を聞くうちに、その社長と会社に強い興味を抱くようになっていった。また、こちらの社長も、幸運なことに、僕のことをある程度、気にいってくれたようだった。

そして、何回か重ねた飲み会で、この社長が帰ると言って店を出た後、僕は反射的に、この社長を追っかけて行って、「僕を雇ってみませんか」みたいなことを言った。そうすると、この社長は、「あぁ、君なら高給取りになれる」みたいなことを言ってくれた。これが内定だった。

つまり、何度か重ねた飲み会が、面接代わりだったわけだ。

その後、前述したベンチャー企業の面接に行き、この社長とその社長とを対比したのだ。当時、明確に「対比しよう」と思っていたわけではないが、今思うと、小さいほうの会社に入ることに対する自分への確認をしたかったのかもしれない。

結局、大学の先輩の会社への入社を決めた。

大学の先生からは、

そんな小さな会社に行って、将来への不安はないのか

と聞かれたが、不安は微塵もなかった。

僕は普通の学生に比べたら、エントリーシートを申し込んだ企業の数は圧倒的に少ないと思うし、面接を受けた回数も、絶対的に少ないと思う。しかし、これ以上の会社は見つからない、という実感があったので、そこで就職活動をやめた。

同期の学生は、まだ就職活動を続けていたが、毎日のように面接に行って、たまに研究室に帰ってくるたびに、溜息をついてダメだった、と言っていたので、相当苦労しているように見えた。自分のやりたいこと、入りたい会社のイメージが絞れていない人ほど、内定をもらうのに時間がかかっていたように思う。しかし、そうした友人からしてみれば、僕が全然聞いたことがないマイナーな会社に早々に就職が決まっているのを見て、なんだかよくわからない道、適当な道を選んだだけだ、と思われていたかもしれない。

また、僕の大学は内部推薦の数が豊富だったので、そうやって会社を絞れなかった学生も、最終的には、誰もが聞いたことがある大企業に就職して行った。僕は、その様子を見て、日本を背負ってたっているはずの大企業が、そうした学生を安易に採ってしまって大丈夫なんだろうか?と心配すらしてしまった。

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小さな会社に新入社員用の研修なんてない

就職が決まった後、その会社でアルバイトをさせてもらった。1年後に入社するときに、すぐに仕事がしやすいようにするためだ。僕は修士論文の目処は、秋には、もうついていたので、週の半分以上は学校に行かず、会社で仕事をしていた。仕事と言っても、勉強がほとんどで、その会社のソフトウェアの扱い方の勉強や資料の作成などをしていた。また、展示会に行って、周辺システムや競合製品の勉強をしたりもした。

プログラミングの勉強もしてはいたが、今思うと、ほとんどできていなかった。製品のソースコードは、まだ見せてもらっていなかったので、どういうものかは分からなかった。言語はC++だと聞いていたので、C++の本を勉強していたが、オブジェクト指向をまったく理解していなかった。Cの手続き型プログラムをC++に書き換えてコンパイルして、それでC++が分かったつもりになっていた。今思うと、とんでもない勘違いだ。

そうやって、会社に入り浸っているうちに、とうとう初出社の日がやってきた。その頃には、もう会社の人たちとは顔なじみになっていたのだが、初めて自分の席とパソコンが割り当てられた。

普通の会社なら、入社後3カ月程度は研修期間にあてられると思うが、小さな会社の場合、研修期間は存在しないことが多いと思う。

面倒を見てくれる先輩や上司もいない。周りの人が僕に対してやってくれたのは、製品の開発環境のセットアップの仕方を教えてくれたことと、電話が鳴ったら、すぐに出なさい、ということだ。

電話の出方までは教えてくれなかったので、その日のうちに電話に出て、自分なりに考えて対応した。

ちなみに、31歳で独立した、ある先輩の話では、大企業に就職した際に研修を受けたが、その中に簿記をやったのが、独立した時に唯一役に立ったことだ、と言っていた。

また、開発環境だが、その会社ではMicrosoft社のVisual Studio を使っていた。僕はVisual Studioを扱ったことがなかった。学校ではUnix を使っていたので、emaxやmewエディタを使って開発をしていた。

また、ソースコードをチームで共有するためのソフトウェアである、Visual SourceSafe の扱い方も全く知らなかった。なので、どうやってソースコードを取得し、コンパイル(このときはコンパイルとビルドの違いもわからなかった)していいのかわからなかった。

なので、このときは周りの人に聞かざるを得なかった。当然、チェックアウトやチェックインといった操作もなんのためにやるのかわからなかった。

しかし、僕はこういう自由な雰囲気の中で仕事を1つ1つ覚えていくのが、とても好きだった一方、いつまでたっても一人前に仕事ができるようにならないことに、ずっとイライラしてもいた。

(続く)

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入社初期のプログラミング能力

僕がその会社に入る前、開発者は4人いたのだが、いろいろと事情があり、そのうちの3人が次々とやめていくことになった。ちなみに、残りのもう一人の開発者は社長だ。なので、僕が入社した直後の開発者は、社長と僕と僕と同期入社のA君の3人だった。

A君は僕と同い年だが、C++のレベルは僕と同じくらいか、少しだけ上という程度で、開発経験はまったくなかった。

この状況は、普通の会社ならものすごいことかもしれない。それまでいた主力の開発者がいなくなってしまい、それまでの引き継ぎもほとんどない状態で開発体制が一新されてしまった。

僕は、「ブラック会社に勤めてるんだが もう俺は限界かもしれない」という本を読んだことがあるが、体制の変化という意味では、その本のそれと比べて勝るとも劣らない状況だったと思う。

しかし、社内の雰囲気は、驚くほど良かったと思う。

悲観的な空気はなかった。いや、僕が新人すぎてわからなかっただけかもしれない。

そういうわけで、

入社していきなり、開発やバグ対応を担当することになった。僕はこれが非常にうれしくて、なんてラッキーなんだと思った。

なぜなら、先輩社員がいるせいで、開発に加われるのはいつになるんだろう、と思っていたのだから。

だが、実際にバグ対応をするにあたって、ちょっと面喰ってしまった。

製品のソースコードを読んでみるのだが、まったく読めない。

それは当たり前だった。

僕は、C++のアロー演算子(->)の読み方すら知らなかったのだ。

僕は入社までの間、遊んでいたわけではないのだが、なぜ、こんな状態で入社してしまったのか、今でも不思議に思っている。自分なりに勉強したつもりなのだが、まったく役に立たない。学生とは、所詮、こんなものなのかもしれない。

ちなみに、僕が大学生のころ、情報系の学部ではなかったので、プログラミングに関する授業は受けたことがなかった。まだ、インターネットがようやく使えるようになったくらいの時代で、そうした授業も、情報系の専門の学部でなければ# 存在しなかった。なので、ソートなどのアルゴリズムは、自力で勉強していた。今の学生なら、それこそ高校でも、プログラムの基礎は教えてくれると思う。だから、アロー演算子が分からないなんて、今は考えられないのではないだろうか。

正直、まったく手が出せなかったので、開発者ではないが、プログラムがかろうじてわかる先輩社員にアロー演算子の使い方について、教えてもらった。

しかし、僕が人からプログラミングを教えてもらったのは、これと、あとほんの2つか3つだけで、あとは自力で勉強した。その後からは、それはもう、かなり勉強した。当時のことは、ほとんど記憶していないが、書店で売られているプログラミング関係の本は、ほとんど目を通した。僕は今、10年目になるが、プログラミングに関する本は、少なくとも100冊は読んでいると思う。(あとで機会があれば、良著をご紹介できれば、と思う)

また、僕はC言語に関しては、ある程度、経験があったので、プログラミングそのものに関しては、それなりの基礎ができていた。あとはC++に関するすべての基礎、STL、MFC、Win32API、COM/ATLの本で、読んだことがない本を見たら、全部購入して読んだ。

それは苦痛とかではない。楽しい、というのも違う。

プロになるためには、読まなければいけないんだ

という思いが強かった。また、当時は会社自体がのんびりしていたので、仕事自体の負荷は、今ほど多くなかったのもラッキーだった。会社帰りに喫茶店によって勉強する、というのを覚えたのも、この頃だった。

(続く)

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最初の3年間は一所懸命に働くということ

僕は会社に入ってから3年間の間は、とにかく一所懸命に働こうと決めていた。

それは、会社に貢献できるようになる(つまり、一人で仕事ができるようになる)までは、それくらいの時間がかかるだろう、というのもあったが、それ以上に、

その会社のビジネスの本質は、おそらく3年間は理解できないだろう

と思っていたからだ。後になって、ソニーの盛田昭夫さんが、同じようなことを言っていたとテレビで笑福亭鶴瓶さんが言っていたのを見たが、おそらく同じことじゃないだろうか。

会社に入って一所懸命に働けば、1年後は、それなりの知識が身に着く。2年、3年たてば、社外の方々に顔も覚えられるようになって、できる仕事も増えてくる。上司に面倒を見てもらうことも減ってくる。会社が小さければ小さいほど、商品やビジネスのサイズ、関わる人も少なくなるのだから、なおさらだ。

しかし、どうしてその製品が売れているのか、または、売れていないのか、お客さんがその製品にお金を出そうとするのか、または、しないのか、どうして、その製品を扱おうとする代理店が存在するのか、どうして、その製品はこの価格なのだろうか、そして結局のところ、どうして自分が毎月当たり前のように給料をもらえているのか、などの深いところは、とうてい、すぐには理解できない。

それは、製品の中身を理解するだけではダメで、まずは

市場を理解しないといけないし、ニーズを理解しないといけない。

小さい会社は、そのニーズを正確につかんでこそ成功するのだが、このあたりがわかっていないうちは、結局のところ、何もわかっていない、ということになる。

しかし、3年という月日は、結構長い。プログラマという職種であれば、3年もあれば仕事は1周か2周して、なんだか仕事が全部わかったような気分になることもある。同じ仕事を繰り返しているうちに、飽きてくることもあるかもしれない。

隣の芝生は青く見えるものだ。時には、プログラマは自分に合ってないんじゃないか、ほかの職業の方が合っているんじゃないか、などと思ってしまうこともある。

実を言うと、僕も他の仕事がしたくなったことがある。それはテレビで、映画のポスターの修復をする仕事に関する番組を見た時だ。見た瞬間、ビビっと来てしまった。僕は、そういうち密な作業が好きなので、僕が本当にやりたい仕事は、これじゃないか!?これを生涯の仕事に、今からすべきではないか!?と思った。ちょうど、仕事が忙しい時期が一段落した時で、気の緩みもあったかもしれない。しばらく頭の片隅にそのことがあったが、3年間はがむしゃらにやろうと決めていたので、絶対にそちらに気持ちが行かないようにした。そうすると、また仕事が忙しくなると同時に、頭の中から消えていった。

また、IT業界で一生懸命働いていれば、ヘッドハントの電話がかかってくることもあるかもしれない。ヘッドハントは、他人から認められた、ということだから、人として素直にうれしいものだと思う。

そこを勘違いして、もう自分は一人前に仕事ができるようになったということで、もっと
面白そうな会社はないか、給料の良いところはないか、と考えて、新鮮な感覚を求めて入社後3年未満で転職してしまうのは、結果的に非常に中途半端になってしまう可能性があると思う。(勤めている会社が、よほど合わない会社であるか、ひどい会社であれば別だが)

しかし、そうした局面があっても、ぐっと我慢し、少なくとも3年間はがむしゃらに仕事に専念することが大事だと思う。3年間仕事をして、初めてわかることがある。6年間仕事をして、初めてわかることもある。お客さんに貢献するとは、どういうことなのか、
プログラマとは、会社内ではどんな役割を果たすべきなのか、会社に貢献するとは、どんなことなのか、また、社会的に見て、プログラマとは、どんな役割を帯びているのか。
(本当のことを言うと、ビジネスの本質は、起業して同規模の会社を経営しないと、わからないこともあるので、結局のところ、キリがないのだが)

もちろん、そういったことの習得スピードは個人差がある。本質を理解するには、ビジネスを客観的に見る必要があり、俯瞰で見る必要がある。そのためには、すぐれたバランス感覚が必要であり、偏った人づきあいや偏った仕事をしていては難しい。また、仕事に対して、生真面目な人ほど、本質を理解するのに時間がかかると思う。僕は、その気真面目タイプなので、時間がかかると思っていた。そういった意味で、少なくとも3年は一所懸命に働こうと決めたのだ。

また、僕は、3年間は絶対に愚痴をこぼさない、ということも心に決めていた。仕事を理解していないうちは、愚痴をこぼす資格なんてない、と思う。なぜなら、愚痴をこぼすほどの仕事を、新卒3年以内でやるはずはないからだ。

それもこれも、小さな会社に入ったからであり、なぜなら小さい会社なら、異動で全く別のことをやることもないと思うので、長くいれば長くいるほど、深く理解でき、また、経営者を含めてすべての社員の様子を直に見ることができて会社の成り立ちの多くを体感することができるからだ。

(続く)

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